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男の趣味

オリジナルの価値

「これ欲しいねんけど〜」

と母へのお願いをしてきたのは

小学生の長男でもなく、

年中の次男でもなく、

まさかの父(一番子供かも)でした。

それはハーレーダヴィットソン1938年式。

通称ナックルヘッドと呼ばれるものらしいのですが・・・

 

もちろん、即却下です。

なんで、新しく今のより古い物買うねん!

(今のは1979年式。これでもじゅーぶん古いし!!)

 

 

なんでも、10代の頃からのヴィンテージの古着ブームからず〜っと好きらしく、

来店されたお客さんはご存知のとおり、

事務所には1940年代やら60年代のアメリカ物のキャビネットやらがいっぱい。

さらに最近では、住宅の扉やらアイアンの窓枠等を買っては、

現場監督のミヤガワさんに無理を行って倉庫に保管してもらっています。

 

通い詰めるお店のナカオさんとは、主人が学生の頃からの付き合いで

ナカオさんが独立する前からといいますから、20年以上経っているとか。

ナカオさん「福澤くんこれいいで〜」

主人「いいっすね〜いっときます〜」

と私には全く意味不明な場面を何度も目撃しました。

でも、これだけ買い集めた物を主人は新築戸建では照明以外全く使いません。

 

その年代の時代背景や文化背景があってその「もの」が作られているので、

新築に入れてもそれっぽい物は出来てもオリジナルには到底かなわないし。

流行だけでヴィンテージ風な事をしてもカッコワルイし、

ヴィンテージを本当に好きな人はそんな事でけへんのとちゃう〜。

販売の為に、流行でヴィンテージ 風な事をして、

消費されて飽きられる家作りたくないやん〜

との事。

 

そしたらなんで古い物ばっかり買うんだろう。

 

当時の作り手の意図やストーリを考えたら楽しいやん。

らしいです。

えっ、・・・?

またしても、私では全く理解不能な世界が展開されるのでした。

 

でも作り手として、オリジナルである事の難しさは、日々身に沁みます。

メーカーの商品を並べて、ヴィンテージ風。

ヴィンテージの家具だけ並べて、ヴィンテージ風。

巷であふれる〇〇風。

っていう言葉は、私は出来るだけ使いたくないと思っています。

〇〇風は廃れるし、飽きると思います。

 

だからこそ、アイクラーはオリジナルを貫きたいと思っています。

今の時代背景があって、今の文化背景がある中で造る家。

それは、暮らす人たちが愛着もって長く好き勝手できる家。

時代とともに進化出来る家。

 

少しずつですが、そんな好き勝手生活しているおうちを覗かせていただいています。

それが凄く自由で。

見ていて楽しくなります。

 

今、計画中の高尾通の物件はナカオさんを巻き込んで計画中。

50坪の敷地に大きなデッキやら、テントやら、トゲトゲの植物たちやら・・・

主人が好き勝手な事を言ってます。

ちょっと新しいことを考えておりますので、

もう少しまとまったら、ブログでご報告したいと思います。