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デザイン

普通の家を目指す

AICHLERの家を考えるとき、できるだけ普通の家を目指します。

家を考えるとき「見た目をかっこよくするために、外観を一緒に考える。」という考え方があります。
設計士としてすばらしいことだと思います。
著名な先生にお願いして「その作品」に住むのであれば、全く問題ないと思います。
作品では、デザインが優先されるのは最もなことです。

けれど、私たちが造るのは「作品」ではありません。
建売の家を買って下ったり、設計を依頼して下さるお客様の家を代わりに建てていると考えています。
ですから、私は邪道かもしれませんが、間取りから考えます。
そして、「普通な間取り」を目指します。
今の使いやすいが将来も使いやすいとは限らないから 普通を目指します。
多数の人が普通と感じれば、それは多数のライフスタイルに合うということになります。
将来、ライフスタイルが変わったとしても対応できると思いますし、売って別の場所に住む事だってできます。
そんな「普通な間取り」の中で、今よりちょっと楽できたり、楽しくなったり、いい環境になったら・・・と思いながら考えています。

例えば・・・
LDKに隣接して部屋を造った家。
子供を遊ばせたり、寝かしたりしながら、お母さんが家事できたら便利だな、と思って造りました。
住んでくださったのは、まさしく、これからお子さんが産まれるというご家族。
なんだか、思い描いていたご家族そのままでしたので嬉しくて、嬉々としてお話したのを覚えています。

中のアクセントに使用するのは、風化していくことが愉しめるものに限定しています。
生活していく中で、汚れたりするのは当たり前です。
一番最初がピークでどんどん劣化していくのでは、毎日がつらいですよね。
(とはいえ、全く手入れが要らないというわけではないので、ご注意を!)

そして外観ですが、間取りが出来た後で一番良くなるようにデザインしていきます。
窓のサイズや位置を少しだけ調整します。
あくまで、生活しやすさを優先します。

神戸で家を建てる時、その多くはあまり広い土地ではありません。
綺麗な四角形でもない場合も多いです。
そんな条件の中で、普通の家を造ろうとするのは、結構難しいことだったりするんですよね~。
AICHLERの家をみて、普通の家だな!と思ったら、頑張ったと思ってくださいね(笑)